
とても高額な借り入れをする住宅ローンは、少しの金利の差でも支払総額は大きく変わってしまいます。
ネット銀行の住宅ローンとしては顧客満足度が非常に高いと言われているソニー銀行ですが、金利面では他行と比べて有利なのでしょうか?
ソニー銀行の住宅ローンの金利推移や、他行との比較を解説しますので参考にしてください。
目次
ソニー銀行住宅ローンの金利推移

ソニー銀行の住宅ローンのこれまでの金利推移について確認しておきましょう。
ソニー銀行のこれまでの金利
ソニー銀行の住宅ローン金利の過去の全体的な傾向としては、2006年から2007年ごろが最も高く、それから10年間は徐々に金利が下がっています。
この10年間は固定金利も変動金利も全体的に右肩下がりになっており、ここ最近では2016年が最も低くなっています。
10年間という長い単位で見ると、金利が高いときと低いときの差は1.5%ほどになります。
もちろん、このままずっと下がり続けるということはありませんので、今後は逆に10年かけて金利が上がっていき、少しずつ元に戻るという可能性もあります。
公式サイトで長期的な金利推移グラフが見れる
ソニー銀行の公式サイトには、住宅ローンのサービスを開始した2002年から2015年までの金利推移のグラフがあります。
大まかなグラフではありますが、信頼できる公式サイトの情報なので、一度目を通しておくとよいでしょう。
私は、過去の長期的な金利推移をグラフで見ることで、今後の金利の動きがイメージしやすくなると考えています。
ソニー銀行の公式サイトのグラフを見てみても、2007年ごろから少しずつ長期的に下がっている傾向が10年続いていることがよく分かります。
住宅ローンは返済期間が30年になることもありますので、10年単位の長期的な動きを予測することはとても大切です。
運用のやり方次第で100万円以上の差が出てくるのはよくあることだからです。
長い目で見てリスクも考えつつ、最適なプランを選びましょう。
主要銀行の金利推移との比較

ソニー銀行以外の主要銀行の金利推移についても見ておきましょう。
フラット35の金利推移
フラット35の過去10年間の金利推移は、少しずつ右肩下がりで低くなっています。
2008年の時点では年3.0%程度だった金利が徐々に下がり、2016年の時点では年1.0%程度になっています。
フラット35の金利推移を見る上で注意したいのは、2017年10月から団体信用生命保険の保険料が金利に含まれる形に変更になったことです。
この団信保険料が含まれることで、表面的には金利が0.28%アップした形になります。
2017年10月以降の金利をそれ以前を比較するときは、マイナス0.28%をしてから比べる必要があります。
私は、住宅ローンの金利を比較する上で、フラット35の金利はチェックしておいた方がよいと考えています。
最大35年間の長期固定金利という選択ができますので、民間の銀行とあわせて検討しましょう。
民間の銀行の金利推移
民間の銀行の金利推移としては、全体的にソニー銀行の金利推移と似ています。
2007年頃に一時的に金利が少し高くなりましたが、その後は10年程度かけて少しずつ下がっています。
長期的な金利推移を見てみると、都市銀行でもネット銀行でも、住宅ローンの金利には大きな違いがないことが分かります。
ソニー銀行の金利推移は他行の金利の参考にもなる
ソニー銀行は、毎月住宅ローンの金利が発表される時期がほかの銀行と比べて早いという特徴があります。
そのため、ソニー銀行の金利をチェックしておけば、住宅ローンの最新金利動向を確認しやすくなります。
ソニー銀行の金利発表は通常より半月早い
ソニー銀行は住宅ローンの金利発表が毎月15日前後となっています。
前月15日ごろに翌月の金利が発表されますので、かなり早い段階で金利を知ることができます。
ほかの大手銀行の場合は、ほとんどは毎月月初にその月の金利を発表します。
つまり、ソニー銀行の金利発表は、ほかの銀行と比べて半月ほど早いことになります。
申し込みや借り換え時期の参考に
ソニー銀行は金利発表のタイミングが早いため、住宅ローン業界全体の金利の変化を予測する上で参考になります。
住宅ローンの金利は、大手銀行の商品なら金利の変動はある程度同じような動きになります。
これは、顧客の獲得のために銀行同士が競争しており、他行より少しだけ低い金利にして競争力を保つように調整されるからです。
そのため、ほかの銀行より早く発表されるソニー銀行の金利を見て、他行の金利動向を予想するという方法が使えます。
ソニー銀行の金利が大きく上がったり下がったりした場合は、ほかの銀行でも同じような動きがあるかも知れません。
特に、ライバル関係にある銀行同士は似たような金利設定になることが多いです。
私は、住宅ローンは借り入れ金額がとても大きいので、少しの金利変化でも返済総額が大きく変わると考えています。
実際にローンを組んだ後でも借り換えによって利息が節約できる可能性がありますので、色々な銀行の金利動向をチェックしておきましょう。
住宅ローンを組んだり借り換えをする時期を検討するうえで、ソニー銀行の金利発表を参考にするのがおすすめの方法です。