FXで大金を稼ぎたいけど元手がないという時は、消費者金融のキャッシングや銀行カードローンなどを考えるかもしれません。



その時、FXのような投資目的のためでも銀行カードローンや消費者金融の審査に通るのか気になるでしょう。


ここでは、FXなどの投資の利用目的でもお金を借りることができるのか、などのポイントをまとめていきます。







FXのお金を借りるのに消費者金融はおすすめできない





基本的にお金が必要になった時一番おすすめの選択肢は消費者金融で借り入れすることです。



しかし、FXの投資資金を借りることについては、消費者金融は私としてはおすすめできません。



理由は、そもそも投資目的の借り入れは大手の消費者金融では禁止されていますし、とうしは余剰資金で行うのが鉄則だからです。


投資・ギャンブルでの借り入れというのは、自己破産の免責不許可事由に該当します。



簡単と「自己破産しても、投資目的でお金を借りていた場合は借金がチャラにならない」ということです。


「自己破産すれば必ず借金帳消しになる」と思っているかも知れませんが、実は違うのですね。



借入残高がなしになるのは、あくまで裁判所から免責が下りた場合のみです。



投資・ギャンブルや浪費が原因の借り入れの場合、この免責が下りない「免責不許可事由」になるので、借金帳消しにできないのです。


このように、裁判所から見ても「投資のためにお金を借りるのは良くない」のです。



犯罪のように禁止されているわけではありませんが、自己破産や債務整理のような法律で保護してもらえる資金使途ではない、ということですね。



このような裁判所・司法の見解に合わせて、プロミス・SMBCモビットなどの大手の消費者金融でも「投資目的の使い道に対しては融資しない」という方針を固めているわけです。


このような理由から、FXでお金を借りるために消費者金融の審査に申し込んでも通過するのは無理だといえます。



また、そもそもFXにしても株式投資にしても、「投資は余裕資金でする」というのが鉄則なので、その点でもやはりFXの投資資金を消費者金融で借りるべきではありません。



FXのお金を借りる審査は銀行カードローンでも通らない



消費者金融だけでなく銀行カードローンで申し込む場合も同様です。



消費者金融・銀行カードローンはそれぞれ管理する法律が貸金業法・銀行法という風に違っていますが、破産法は両方共通です。


つまり「浪費やギャンブル・投資のために借り入れをしたら自己破産しても借金がチャラにならない」というのは、銀行カードローンで借りた場合も同じなのです。



このため、消費者金融と同様に銀行キャッシングでも「投資目的の融資には対応していない」ということになります。



もちろん、正式に法人として運営実績がある投資専門の会社だったら別です。


資産運用に成功している限りは、そのような会社に投資資金を融資すれば銀行としても利益が出る可能性があります。



そのため、成功している投資法人であれば銀行からお金を借りることも可能です。


しかし、そこまで成功している法人トレーダーが、FXの元手がなくて銀行カードローンからお金を借りるということはまずないでしょう。



ウォーレン・バフェットの会社「バークシャー・ハサウェイ社」が資産の数倍というレバレッジ(借金)をかけて資産運用をしているように、あくまで「完全に勝つため」という理由で借りることならあるかと思います。


そうでなく「ただお金がないから」という理由で借りるのであれば、そのようなトレーダーに融資する金融機関はまずないと思ってください。



銀行カードローンの中には一部、消費者金融のように上限金利が高いところもあり、そうしたところは比較的審査が甘いと評判になることもあります。



しかし、そのような銀行キャッシングであっても、やはりFXのお金を借りることは不可能でしょう。



キャッシングの目的を「投資資金」と言わなければ借入可能?



ここまでの内容を読んで「借入審査の時に、利用目的を投資資金と正直に言わなければいいのでは?」と思ったかもしれません。



確かにそれならFXのお金を借りる場合でも審査に通る可能性があります。



「生活費のため」「引っ越し費用に当てる」などのよくある理由で審査の申し込みをするということですね。


しかし、このように虚偽の利用目的を答えることは禁止されていますし、極めて大きなリスクがあります。



それは、もしFXで失敗して借り入れの返済ができなくなった時に、理由を説明したら損害金の請求をされる可能性があるということです。


特にFXでレバレッジ取引をしている場合、失敗したら多額の追証などが必要になり、あっという間に多重債務者に転落することがあります。



そのような時、返済に行き詰まるとカードローン業者などから督促が来ますが、支払いができない時は理由を説明する必要があります。



ここで「嘘の理由を説明すればいい」と思うかもしれませんが、それはできません。



特に消費者金融の社員さんはこの道のプロなので、人間がどういう状況に置かれるとどのくらいにお金が足りなくなるのか、熟知しているからです。


そのため「その理由で、この返済金額が払えなくなることはない」と自信を持って判断できるのです。



そして「そうした理由でしたら、来月には元に戻りますよね?」「来月以降は○○万円払えますよね」などという風に話が進みます。



これはあくまで一例ですが、要は嘘をついたらその理由ごとに「このくらいの金額なら払える」「いつ頃回復する」という一般的なストーリーが、ある程度は決まってしまうのです。


そのストーリーに合わせて、今後の返済をしていかないといけないのですね。



FXでどんな失敗をしたかにもよりますが、こういう借金の督促をされているような状態でトレードをしても、上手くいくことはまずありません。



つまり、最終的に債務整理をすることになりますが、債務整理の段階で借り入れの理由は必ずバレます。



どうして返済できなくなったのかという説明で、銀行口座の入出金の履歴など、証拠資料を提出しなければいけないからです。


その時「投資資金であることを隠していた」とばれたら、虚偽申告として損害金を請求される可能性もあります。



また、裁判所も同情してくれない可能性が高くなり、「免責不許可事由」となる確率がさらに高まります。



そうなると、交通事故加害者のように一生かけてひたすら支払いを続けなければいけない、という可能性もあるのです。


サラリーマンの生涯年収は大体2億円と言われているので、1億円ならハードに働けば誰でも返済できると見なされます。



そのため、あくまで目安ですが、最大1億円程度は返済義務が生じる可能性があります。



あくまで可能性ですが、このようなリスクもあるため、お金を借りる時の理由で虚偽申告は絶対にしないようにしましょう。






FXの追証資金をカードローンやクレジットカードで借りるのはあり?



FXでレバレッジ取引をしていて失敗すると、追証というものが発生します。



追証とは「追加証拠金」の略で「あなたの資産が相当減ったので、現実に持っているお金を追加してください」という請求です。


例えばレバレッジ倍率25倍なら、4万円の現金があれば100万円分の投資をできます。



しかし、相場が下がってこの100万円が「50万円」くらいの価値まで下がったら「追証」が発生するのです。



「これまで、レバレッジという名前の借金での投資を許してきたけど、その借金すらだいぶ溶けてしまっているので、追加で現金を入れてください」ということです。


質屋さんでいうなら「これまで預かっていたカメラの価値が落ちたので、追加で別の質草も入れてください」という感じですね。



この追証資金をクレジットカードのキャッシングやカードローンで借りるのはありかですが、もちろん「なし」です。



FX取引をしたことがない人でも「追証=やばい」ということは知っているでしょう。


基本的に、追証発生から復活した投資家はあまりいません。



いることはいますが、そうした投資家はメインの投資を別の場所で行っていて、fxには余裕資金しかつぎ込んでいないものです。



そして、レバレッジは半分テストでかけているだけで、追証が発生したらすぐ現金で全額払えるのが普通です。



追証発生だけでもすでに危険なのですが、さらに「そのお金を借り入れしないといけない」という時点で、もうFX投資をやめるべき段階だと思ってください。



FXはお金を借りるのではなく自己資金・資産で運用するのが鉄則





FXに限らず、投資は常に余剰資産で行うというのが基本中の基本です。



これはFXだけでなく株式投資でも仮想通貨でも、すべての投資指南本に書かれていることです。


投資と投機は混同されがちですが、本来はベンチャー投資と同じく「成長しそうな産業・育成するべき産業」に対して融資するのが投資なんですね。



もちろん、目的は儲けるためでいいのですが、儲かる理由は何かといったら「社会にとって役立つ産業を金銭的に支援した」ことの見返りなのです。



そのように正しい本質的な成果を出すには、やはり時間がかかります。


また、社会に貢献してきた起業家が数多く失敗しているように、やはり投資家も失敗します。



たとえばユニクロの柳井正会長の著書に『一勝九敗』というものがありますが、この本を読むとタイトルは釣りではなく、本当に失敗続きだったことがわかります。



このように「大きく稼ごうとしたら失敗して当たり前」なのが投資なので、余剰資金で行うというのは鉄則なのです。


だから、FXにしてもその他のジャンルの投資にしても、消費者金融などのキャッシングでお金を借りて挑戦してはいけないということです。



FXでお金を借りることで失敗した投資家の体験談を知るべき





FXでお金を借りることがなぜ危険かは、実際に借金をして投資をしていて失敗した方の体験談などを読むべきでしょう。



少々ゴシップ的な内容になりますし、カードローンなどの借金ではありませんが「母親のお金1000万円以上をFXで溶かした引きこもり男性」の映像は、非常にいい教訓になると思います。


男性はショックの余り、精神状態に少々異常をきたしてしまったようで、笑いながら動画の配信をしています。



そして、その部屋の向こうで母親の女性がひたすら怒鳴っている声が聞こえるという映像です。



実写版の『闇金ウシジマくん』というべき世界ですが、これを観たら誰もが「お金を借りてFXどころか、レバレッジ取引自体しない方がいい」と実感するでしょう。


ショック療法になりますが、こうした動画で「借金をして投資をすることの怖さ」「勉強していないジャンルで一攫千金を狙うリスク」を理解していただくといいかと思います。



また、過去に「日本一ポンドを持つ男」と言われてその後破産してしまった、磯貝清明さんのインタビュー記事などは、ぜひ読んでおくといいでしょう。



よく「生活費のためにカードローンなどで借り入れをするのはよくない」と言われますが、FXのレバレッジ取引につぎ込むことに比べたら、遥かにマシです。


生活費だったら、その金額以上に失うことはないからです。



利息はかかりますが、消費者金融でも実質年率18%などたかが知れています。



しかし、FXのレバレッジ取引の場合は「投資金額の25倍」などの金額を一気に失うこともあるのです。


消費者金融の金利が「0.18倍」なのに対して、25倍というのがいかに大きな損失かは言うまでもないでしょう。



生活費や事業性資金がない時にキャッシングを利用するのは悪いことではありませんが、FXの元手、特にレバレッジ取引の資金にすることだけは、絶対に避けてください。